製版とは

スクリーンマスクの製造プロセス

スクリーン印刷とは、水と空気以外はどのような形体にも印刷できる孔版の印刷法です。
印刷原版を作製する時に、スクリーンマスクの仕様が印刷結果を大きく左右する重要なポイントとなります。
電子機器などに使用されている電子部品や微細配線基板などには、当社が長年培ってきたエレクトロホーミング技術のサスペンドメタルマスクやリジダイズドマスクのコンビネーシヨン仕様が数多く活用され、ファインパターンの再現性、高寸法精度の持続性、耐刷性の向上など優れた特長をフルに発揮し、電子工業界の印刷をサポートしています。

各種スクリーンメッシュ

電子部品などの高精度な印刷には、主に金属繊維のステンレスメッシュが使用され、ポスターなどの一般印刷にはテトロンやナイロンの化繊メッシュが一般的に使用されています。

アルミ・ダイキャストフレーム

電子部品などの高精度なファインパターン印刷を行う場合は、アルミ・ダイキャストフレームを使用し、一般的なスクリーン印刷には、アルミ・中空パイプのフレームが使用されてます。

(1)紗張り工程

 
コンビネーションマスク
ステンレスメッシュやテトロンメッシュの織物をエアーストレッチャーなどの、電子制御されたスクリーン張力機で適正なテンションに引っ張り、スクリーンフレームに接着剤で固着します。

(2)感光乳剤塗布工程

 
感光乳剤仕上がり品(プレート)
スクリーンメツシュに感光乳剤を塗布する作業は、全自動塗布機・半自動塗布機・手作業で行います。一般的に感光乳剤は、金属性のバケットに感光乳剤を入れて、スクリーンメッシュの表裏面をムラが無いように、膜厚測定器で計測しながら均一に塗布します。

(3)パターン露光工程

 
フィルムセット時
感光乳剤が塗布されたスクリーンマスク用プ レートに、フィルムやガラス乾板のフォトマスク(パターン原板)を感光乳剤面に密着させ、平行露光機などでパターンを焼き付けます。

(4)現像工程

 
現像後
露光作業の終了したスクリーンマスクは、自動現像装置により、未露光部分の感光乳剤 は水によって現像され、フォトマスクと同一の高精度パターンが再現されます。

(5)検査・測定工程

 
完成品
電子部品等の超ファインパターンや精密回路パターンは、最新鋭の高精度外観検査装置や超精密寸法測定機などによって厳密なチェックが行われ、お客様にご満足いただける信頼性の高い製品をお届けしています。