3Dスクリーン

1.3Dスクリーンとは

3Dスクリーンとは、経糸のうねりを大きく、緯糸のうねりを小さくした織り構造とすることで、約1・5倍の印刷厚みを得つつ、印刷後のレベリング品質をも向上させる厚塗りパターン印刷向けスクリーンです。当社独自のリジダイズド加工(めっき)を施すことにより、タテ・ヨコの力学的なバランスが改善され印刷時の寸法安定性を向上させる事ができます。

2.3Dスクリーンのメリット

1)同等の線径のスクリーンに比べ 約1.5倍の印刷膜厚(同線径メッシュ比)を得られます。

2)印刷後のレベリング性・積層印刷時のレベリング性も向上します。

3)ピンホールの発生が大幅に減少します。

3.用途例

  • 感光性ソルダレジストの厚塗り印刷
  • セラミック基板用絶縁ペーストの印刷
  • ウエハー用感光性ポリイミドペーストの厚塗り印刷
  • その他ベタ印刷

4.SEM画像

たて糸とよこ糸の形状の違いをご覧下さい。

通常スクリーン ST250-30

3Dスクリーン ST250-30 3D 

5.透過体積の比較

通常の紗より透過体積が増加する事がわかります。

紗種 形状 メッシュ数 線径
μm
メーカー紗厚
μm
オープニング
μm
オープニング率
透過体積
㎝3/m2
ST250-30 3D 3D 250 30 85 72 50 42
ST250-30   250 30 60 72 50 30

6.リジダイズめっきによる特性の改善

めっきをかける事によりたて糸とよこ糸のS-S特性の差が改善されます。

ST250-30-D3R3は、ST250-30-D3に3μm厚のリジダイズド加工をしたものです。